クラウドアプリの普及により業務は格段に効率化しました。一方、組織の承認なしに従業員が独断で導入するクラウドサービスである「シャドーIT」が増えています。こうした“勝手に使われる”クラウドアプリは、便利さの裏で情報漏洩、不正アクセス、コンプライアンス違反など重大なリスクがあるのです。
本記事では、なぜシャドーITが起きるのか、なにが問題なのか、そしてどのように対策すべきかを整理します。安全かつ効率的にクラウドを活用するためのヒントを届けたいと思います。
◆シャドーITとは?クラウドアプリが関与する理由

シャドーITとは何かを解説します。
社外で使われる“公式外ツール”の存在
シャドーITとは、IT部門が管理していないクラウドサービスやアプリを従業員が独自利用することを指します。 特にオンラインストレージ、チャット、共同編集ツールなどが業務の現場でよく使われているのです。
クラウドアプリが増えやすい背景
クラウドアプリは導入が簡単で無料利用できるサービスも多く、リモートワークの普及により個人判断で使用されやすい環境が広がりました。 「便利さを優先したい」という現場心理も拍車をかけています。
◆シャドーITのリスク
シャドーITのリスクを解説します。
情報漏洩・不正アクセスの危険
セキュリティ対策が不十分なアプリを使って機密データを扱えば、高確率で情報漏洩のリスクが生まれるでしょう。 弱い認証のサービスではアカウント乗っ取りにつながる可能性もあります。
マルウェア感染とネットワーク被害
私物端末や非公式クラウドサービスを挟んだ作業は、ウイルス感染を会社全体に広げる危険があるので注意が必要です。
コンプライアンス違反・法的問題
個人情報保護や取引データの規制に対応していないアプリを使うことで、思わぬ法的責任が発生する場合があります。
業務の断片化と統制崩れ
アプリごとに保存先や運用ルールが異なるため、情報共有が分断され、共同作業の効率を下げるでしょう。 障害対応やバックアップもできず、運用上のリスクも大きくなります。
◆企業がとるべきシャドーIT対策
それでは、企業はどのような対応をとるべきなのでしょうか。
①状況の“見える化”から始める
どのクラウドアプリが使われているのか、目的や利用頻度、扱うデータの種類を洗い出すことが第一歩になります。
②利用ルールと承認フローの明確化
使用してよいアプリと禁止アプリ、導入手順、権限設定などのガイドラインを整えることで“勝手導入”を防ぎましょう。
③従業員への教育と認識共有
利便性だけを優先して誤ったアプリ利用に走るリスクを周知し、シャドーIT発生を防ぐ意識を醸成します。
④安全な公式ツールの整備
現場のニーズに合ったクラウドアプリを会社として提供し、利便性とセキュリティの両立を図ることが理想です。
◆まとめ
クラウドアプリの独断利用は、小さな行為に見えても企業に深刻なリスクをもたらします。 しかし、実態把握・ルール整備・教育・安全な環境の整備によって予防可能です。
まずは「どこで・誰が・何を使っているのか」を見える化し、安心してクラウドを活用できる体制づくりを進めていきましょう。
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