シェアドリーダーシップ導入により期待される効果
シェアドリーダーシップを導入するとどのような効果があるのでしょう。シェアドリーダーシップがどのようなものかということについても説明をしていきます。
シェアドリーダーシップとは
シェアドリーダーシップは、組織内の全メンバーがリーダーシップを共有し、個々の自主性を尊重しながら共同で意思決定を行うリーダーシップスタイルです。このアプローチは、トップダウン式の管理から脱却し、創造性やイノベーションを促進し、組織の柔軟性を高めることを目指します。メンバー一人ひとりが積極的に責任を負うことで、モチベーションの向上や生産性の増加が期待できます。
シェアドリーダーシップのメリット
シェアドリーダーシップの導入には、以下のようなメリットがあります。
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- 新しいアイデアの促進
メンバーの自主性が促され、創造的な意見交換が活発に行われるようになります。これにより、イノベーションが生まれやすくなります。
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- モチベーションの向上
メンバー一人ひとりが重要な役割を担うことで、仕事に対するモチベーションが高まり、組織全体の生産性が向上します。
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- 次世代リーダーの育成
若手社員もリーダーシップを発揮する機会が増えるため、リーダーシップスキルが自然と育っていきます。
シェアドリーダーシップのデメリットと対策
シェアドリーダーシップには以下のような課題が存在しますが、適切な対策により克服可能です:
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- 意思決定の遅延
メンバー間の意見の対立や決定プロセスの遅れが生じることがあります。これに対して、効果的なコミュニケーションや定期的なフィードバックが解決策となります。
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- 統一感の欠如
メンバーが各自の方向でリーダーシップを発揮することで、組織全体の方向性がぶれる可能性があります。これを防ぐためには、組織のビジョンや目標を明確にし、全員で共有することが重要です。
導入のためのアプローチ
シェアドリーダーシップを成功させるためには、以下のアプローチが推奨されます。
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- 組織文化の理解と共有
組織の文化やメンバーの特性を理解し、それに基づいてシェアドリーダーシップを導入することが大切です。
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- 目標の共有
チームや組織全体の目標を全員で共有し、それに向けて一丸となって取り組むことが成功の鍵です。
シェアドリーダーシップの導入事例
シェアドリーダーシップの導入に成功した企業事例として、カルビー株式会社があります。カルビーでは、従来の年齢ベースの評価制度から「Calbee 5values」に基づいたバリュー評価へのシフトを行いました。この新しい評価制度は、上司と部下が協力して行動目標を設定し、実践度合いを評価することで、社員一人ひとりの個性や持ち味を尊重する組織づくりを推進しています。また、新しい働き方「Calbee New Workstyle」を導入し、多様なライフスタイルに応じた柔軟な働き方を可能にしています。
ほかにも、テクノロジー企業での導入事例もあります。この企業では、プロジェクトごとにリーダーシップ役割をローテーションすることで、迅速な意思決定と柔軟な対応を実現し、革新的な製品開発を実現しています。
これらの事例から、シェアドリーダーシップは、各メンバーのポテンシャルを最大限に引き出し、組織全体の革新と成長を促進することが可能です。シェアドリーダーシップを導入することで、多様な意見やアイデアが組織内で生まれ、従業員の主体性やモチベーションの向上にも寄与することが期待されます。
シェアドリーダーシップを導入をして持続的な組織の運営を
シェアドリーダーシップは、変化の激しい現代のビジネス環境において、柔軟かつ効果的なリーダーシップの形として注目されています。適切に導入・運用することで、組織の持続的な成長と革新を促進することが期待されます。
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