BMC (ビジネス マフィアン クラブ)|Business Mafian Club

エンゲージメントが高い会社の共通点|“やりがい依存”から脱却する新しい組織づくり

物価高や将来不安、副業や転職の一般化など、働く価値観が大きく変化しています。
かつては「成長できる」「やりがいがある」などの感情的な満足によって人材が定着しました。しかし、今は生活の安定やキャリアの選択肢を失うことへの不安が、転職を後押しする要因になっています。
そのため企業には、“やりがいに頼らない関係づくり”が求められるようになりました。ここで重要になるのが、「エンゲージメント」を高める取り組みです。

本記事では、エンゲージメントの意味や注目される背景、本当にエンゲージメントが高い企業の共通点を整理します。

エンゲージメントとは?

エンゲージメントとは何かを解説します。

“つながりの質”を示す指標


エンゲージメントとは、従業員や顧客と企業を結びつける関係性の深さを示す概念です。
単なる満足度ではなく、「この会社で成果を出したい」「仲間とともに成長したい」という主体的な思いが含まれます。

  • 経営の方向性に納得して働いている

  • 自分の仕事が価値を生んでいる実感がある

  • 組織や仲間へ信頼を寄せている

  • 成果に主体的に関わろうとする

この状態こそ、エンゲージメントが高いといえるでしょう。

ビジネス成果と直結する


エンゲージメントが高い企業ほど、生産性の向上、離職率の低下、改善提案の増加、顧客満足度の向上といった好循環が生まれます。
そのため近年は人事施策ではなく、企業競争力の源泉として扱われています。

なぜ“やりがい”だけでは不十分なのか

やりがいだけでは不十分なのでしょうか。

生活や将来不安には勝てない


「やりがいはあるけれど収入に不安がある」「好きだから続けたかったが、家計が厳しい」
こうした声は珍しくありません。
熱意や理想だけでなく、生活と成長の基盤が整っているかが重要になっているのです。

“好きの搾取”を防ぐ視点が必要


やりがいに依存しすぎると、次のような危険が生まれます。

  • 長時間労働が当たり前になる

  • 報酬や環境の改善が置き去りになる

  • 支援のない成長機会が押し付けられる

エンゲージメントが高い企業は、働く基盤を整える責任を果たしたうえで、個々の力を引き出す仕組みをつくっているのです。

エンゲージメントが高い企業の共通点

エンゲージメントが高い企業の共通点の紹介です。

1.パーパスと仕事の意味がつながっている


ビジョンと日々の業務が結びついている企業は、自分の役割への納得感が高まります。

2.心理的安全性が高い


失敗や意見を出しても否定されない環境は、挑戦する意欲と自発的な行動を引き出します。

3.キャリア自律の支援がある


リスキリング制度や社内公募、1on1など、未来に希望を持てる仕組みが整っています。

4.評価と報酬の透明性がある


納得できる評価制度こそ、信頼と努力を支える土台です。

5.感謝と承認の文化がある


小さな貢献を見える化し、互いに認め合う文化が、誇りと愛着を育てます。

エンゲージメント向上の第一歩

エンゲージメントお向上のための第一歩をお伝えします。

  • 自社にとっての「エンゲージメントが高い状態」を言語化する

  • 月1回の1on1やミーティングで対話を増やす

  • やりがいではなく“共に成果を出す関係”を目指す

こうした積み重ねが、組織の強さにつながっていくでしょう。

まとめ


やりがいだけに頼る働き方は、もはや限界を迎えています。
求められるのは、企業と従業員が対等に価値を提供し合う関係です。
信頼と成長の土台を整え、対話と承認を重ねることで、「ここで働き続けたい」と思える組織が生まれます。
エンゲージメントこそ、これからの企業成長の鍵になるでしょう。

BMCでは、様々な起業家が集まっており、こういったニッチな情報もリアルタイムの情報が得られる環境が整っています。すでに導入している先輩と出会える機会も多くあります。ぜひともBMCでともに学び面白く働くを実現しましょう。

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