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【効果的な勉強できてますか?】経営者も陥りがちなダメな学習法と3つの効果的な学習法

今回は、「学習法」についてのお話をしていきたいと思います。

時代が目まぐるしく変化する現在、私たち経営者は、常に学び続けなければ、一瞬で取り残され、最悪の場合、経営が破綻してしまう場合も…。しかし、多くの経営者もやってしまいがちな効果のない学習法というものがあります。

本当に多くの人がやってしまいがちで、その結果、学んだ気になって、知識を全然使えてないという状態に陥っています。しかも、この学習法は、私たちが子供の時に良いものだと習ってきたので、余計にたちが悪いです。

前半では、そういった特に効果のない3つの学習法と改善策をご紹介し、後半では、私たち経営者の学習のプロセスをそもそも阻害する3つの要因をお話しします。ご自身の学習法に自信がない方は、是非参考にされてください。

効果の出ない3つの学習方法とその解決策

経営者が学習する際に避けるべき3つの効果の出ない方法があります。これらは子供の学習には適しているかもしれませんが、大人には向いていません。9割の大人が無意識に行ってしまっているこれらの方法に注意を払い、効果的な大人向けの学習法を実践しましょう。

効果の出ない学習方法その1:重要な部分にマーカーを引く。

多くの人が教科書や参考書の重要と思われる部分にマーカーを引いただけで学習した気になってしまいます。しかし、これでは表面的な理解にとどまり、背景や関連情報を見落としがちです。

たとえば、試験前に教科書の重要な部分にだけマーカーを引いても、その内容を深く理解しなければ、実際の試験や仕事で応用できる知識にはなりません。脳科学者や心理学者によると、マーカーを引く行為は一時的な満足感を与えるだけで、長期記憶に定着しにくいとされています。マーカーで強調された部分を見ると、脳は「ここは重要だ」と認識しますが、それだけで内容を覚えたと錯覚してしまいます。実際には、深い理解や関連付けが必要です。例えば、歴史の授業で「ナポレオン戦争が1815年に終結した」とマーカーで引くだけでは、その戦争の原因や結果、他の歴史的な出来事との関連を理解することはできません。

この学習法の具体的な改善策として、代わりに、メモを取りながら学び、その知識を現実にどう応用できるかを考えることが効果的です。例えば、新しいマーケティング戦略を学ぶ際には、自分の会社の現在のマーケティング活動と比較し、どの部分を改善できるかを具体的に考えます。また、ディスカッションやグループワークを通じて他人の視点を取り入れることで、知識の幅が広がり、より深い理解が得られます。

効果の出ない学習方法その2:何度も繰り返し読む。

教科書や参考書を何度も繰り返し読むことも、多くの大人がやりがちな方法です。しかし、目的が明確でないまま再読しても、時間ばかりがかかり、期待する成果は得られません。たとえば、試験のために教科書を何度も読んでも、試験の内容に関心がないと、記憶に残りにくいです。

私たちの脳は、興味の持てない情報を効果的に記憶することができません。例えば、複雑な技術的資料を何度も読むだけでは、その内容が理解できないことがあります。これは、情報が単なる文字列として認識され、具体的なイメージや感情と結びつかないためです。

たとえば、数学の公式をただ繰り返し読むだけでは、その公式がどのように問題解決に役立つか理解することは難しいです。この学習法の具体的な改善策として、効果的に学ぶためには、何のために学ぶのか、目的を明確にすることが重要です。

例えば、新しいプログラミング言語を学ぶ場合、その言語を使ってどのようなプロジェクトを実現したいのかを明確にすることで、学習の動機付けが高まります。また、実際に手を動かしてコードを書いたり、プロジェクトを作成することで、理論と実践を結びつけることができます。さらに、学習した内容を他人に教えることで、自分自身の理解を深めることも効果的です。

効果の出ない学習方法その3:忘れないうちに復習する。

「学んだことは忘れないうちに復習しよう」というアドバイスを聞いたことがあるかもしれませんが、これは科学的には否定されています。忘れないうちに復習すると、脳は「すでに知っている情報」として扱い、記憶に定着しにくくなります。

脳は、新しい情報を重要と認識しない限り、長期記憶に定着させません。例えば、試験前日に詰め込んだ知識を試験後すぐに忘れてしまうことがあります。これは、脳がその情報を一時的なものと判断し、長期的に保持する必要がないと考えるためです。

逆に、ある程度時間が経ってから復習すると、その情報を思い出そうとする過程で脳が活性化し、長期記憶として定着しやすくなります。では、いつ復習すればいいのか?最適な復習のタイミングは「忘れかけた頃」です。このタイミングで復習することで、脳は「重要な情報」と判断し、しっかりと記憶しようとします。

たとえば、1週間後に復習することで、効果的に記憶を定着させることができます。また、間隔をあけた復習スケジュールを組むことで、知識の定着率が向上します。この方法は「間隔反復学習」と呼ばれ、効果的な記憶法として広く認知されています。

経営者の学習プロセスを阻害する3つの要因

実は、そもそも私たち経営者の学習を阻害する大きな要因というものが3つ存在します。これらの要因があることで、私たちは学んでいるようで、十分には学んでいません。これらの要因とともに解決策についても見ていきましょう。

経営者の学習プロセスを阻害する要因の1つ目は、「質量の欠如」です。

学びに質量、現実性、臨場感が伴わないと、効果が出にくいということです。例えば、車の運転を本だけで学んでも実際に運転はできません。実際の運転体験がなければ、道路状況や運転感覚を理解することはできません。ですから、知識をまずは吸収しようという目的で聞くのではなくて、自分だったらこれをここでこう活用できるなという風に自分事として、自分の現実と照らし合わせてイメージしながら聞いていくことが無茶苦茶大事なのです。

学びに質量、現実性を与えるか与えないかはあなた次第、あなたのコミットメント次第になるというわけなんです。いい話でした!ということで自分事にしない人が何と多いことでしょうか。今この動画をご覧いただいている皆さんにはそうなって頂きたくないので、2つ目の障害についてもお伝えしておきます。

経営者の学習プロセスを阻害する要因、2つ目は「高すぎる段階」です。

必要なステップを飛ばしたり前のステップを理解せずに次のステップに移ったりすることで現れる混乱や難しいと感じる心の状態を「高すぎる段階」と言って学びや実践に壁を感じている状態のことを指しています。

この状態にいるときは、コンフォートゾーンを少し飛び出ているだけのことなのですが、負の感情が勝って行動を止めがちなポイントの1つです。大事なのは、ここで行動を止めることなく、跨いでしまったしかるべきステップまで戻ってやり直すことです。

そして、そこでやることは、次の3つ目の障害、「誤解語」を「共通言語」に変えていくというコミュニケーションを伴ったマーケティング活動です。

「誤解語」とは、まったく理解していない単語、理解していると思っていても間違った理解をしている言葉、記憶にない単語などのことです。読んだ内容や聞いた話が頭に入ってこない、集中が途切れ投げ出してしまいたくなるといった反応がその状態にあたります。

いずれにしても、「質量の欠如」から起こる心の状態ですので、大事なことは、なぜ自分はそれを勉強するのかの自分自身のWhy理由を明確に知ること、そして、この情報をどう自分のマーケットに適用するかを考え自分事として取り組むこと、学びや実践に質量を与えることが大事なのです。

充分に必要な感情を伴う体験や物質的な変化を自分自身が体験しない限り本当は掴めないですし、世界が変わらないので学びもマンネリ化していってしまうんだと理解してほしいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。私は、普段、経営者、個人事業主、フリーランスなど自分で事業をやっておられる方が幸せに成功するための具体的な方法を”無料オンラインサロンBMC”でも教えています。ご興味のある方は、是非覗いてみてください。

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