今回は、「悪い習慣の断ち切り方」をテーマにお話ししたいと思います。
飲み過ぎ、食べ過ぎ、タバコ、ギャンブル、悪い習慣というものを誰もが少なからず持っているものです。なぜでしょう。そう、悪い習慣になりやすいものは、実は、快感を得やすく、その快楽をまた感じようと欲するために強い習慣となりやすいんです。しかし、これらの悪習慣は、時間の浪費、セルフイメージの低下、金銭的な損失、健康への悪影響などなど、経営者や事業主として活動をするうえで、大きなリスクをともなうものでもあります。ですから、悪習は断ち切った方がイイというのは、多くの方が同意してくれるところですが、「やめよう」と思えば思うほど、やっていることばかりが頭に浮かんで、結局やめれなく、またやってしまうというのが厄介なものなんです。どうです？そう感じる人は多いんじゃないでしょうか。これは人間の脳のメカニズムに関係しています。
人間の脳はそもそも「否定形」を理解できるようにできていません。例えば、「赤いりんごを想像しないでください」と言われた場合、ほとんどの人はまず赤いりんごが頭に浮かんだのではないでしょうか。「もうたばこを吸わない」「もうギャンブルはしない」など、悪い習慣をやめようとしても脳は「やめる」という否定形を理解できないため、それらを続けるイメージをしてしまいます。その結果、やめたいことが頭から離れず、我慢することに強いストレスを感じたり、結局やめられないといったことが起こり続けるのです。
では、悪習を断ち切り、自分に新しい習慣をつくり変えるためにはどうしたらいいのでしょうか？一番は、環境を整えることです。適切な環境に身をおくということです。意志力では困難だということがわかっています。自分の意思を強く持つのではなくて環境を変えることです。強くなりたいと思ったらボクシングジムや空手道場に入門する。もっと稼ぎたいと思ったなら既に稼いでいる人がたくさんいるコミュニティに入る。というようにそれをやらざるを得ない環境に自分を放り込む。これが習慣を変えていくための最短ルートであり最善ルートなんです。ですから、古今東西、世の中でことを成した人というのは、みんな先に環境を作り、習慣を変えているんです。ということで、本日は、この環境を作るということをもう少し深く見ていきたいと思います。
一番手っ取り早いのは日常とは少し違う別の環境に入って、場所を変えてから、その環境を整えるということです。振り返ると、私も、過去、様々なセミナーに行ったり、勉強したり、本を読んだりと色々な自己啓発プログラムに参加してたりしてきましたが、自分の怠惰な習慣を変えることは、並大抵のことではありませんでした。この環境を整えるっていうのは色々あるんですが大きく環境を変えるというのには勇気がいります。これができたら凄いですけどなかなか勇気がいるし難しいです。ですから、やってみてもらいたい整えることの１つとしては、まず順番を変えてみるということです。意識して、自分の習慣の順番を変えてみることから始める。これも環境を変えるということの１つです。例えば、仕事から帰ってきたらまず最初にご飯を食べるっていう人は、仕事から帰ってきたらまっしぐらにお風呂に行く。そして、お風呂を出てからご飯を食べるという風に順番を変えるのです。また、順番ではなく、小さく環境を変えてみるということも可能です。例えば、睡眠の質をあげるために照明を変えてみる。蛍光灯のような明るい光ではなく、暖色系の光を発する照明に変えてみる。そのようなことからでも環境を整えることもできます。人間の網膜というのは、微量な光をも感知して覚醒すると言われています。ですから、夜中に明るすぎない照明に変えるだけでよく寝れ、睡眠の質は変わってきます。睡眠の質が変われば心の状態も安定してきますので当然なことですよね。寝るっていうことほど大きな妙薬はないですから。体にとってはそれも環境を変えることの１つです。また、思い切って部屋のベットの配置を変えてみる。そんなことも環境を変えることなんです。今まで西向きに寝ていたのを東向きに寝る。今まで北向きに寝ていたのを南向きに寝てみる。今まで部屋の隅っこで寝ていたのを部屋の真ん中で寝てみる。また、今までベッドで寝ていたのを地べたに布団で寝てみる。布団のクッションを変えてみる。枕を変えてみるなどなど。実はそうやって環境を変えることによって自分があっ寝れたという感覚、自分が寝れたという環境に気付くことができることができると世界が変わってくるのです。環境を整えていくために、小さなところから、生活の順番を変える。自分が行う手順を入れ替えてみる。自分の住んでる部屋の環境を変える。もし、ご家族と一緒に住んでらっしゃるのでしたらご家族にお願いをして、私は何とかしてこの悪い習慣を変えたい。そのために協力してくれないか？と頼んでみる。そうやって周りの力を借りて環境の力を借りて自分の習慣を１ミリでもずらしてみる。これができると自分の自信になっていくんです。
今回、習慣をテーマに話していますが、自分の直したいと思っている習慣を変えることの難しさを改めて過去の自分を振り返って私も感じています。このYouTubeチャンネルを続けるのだってそうです。毎週のようにビデオを撮影して、こうして皆さんに届けるわけですけど、これだってある意味面倒くさいときもあるんです。今日はちょっと疲れたなとか、話すの疲れたなとか、遊びに行きたいなとか、人間だから思うんですよね。継続することは楽なことじゃないです。ちょこちょこ色々用事が入ってきて、難しいなぁってなるときもあるんです。ですから、私は習慣化して、これを継続するために、先に環境を作っちゃったんです。私はいつもそうやってきました。もし、私がYouTubeの配信をもしひとりでやっていたとしたら絶対に続けられないですよ。でも、編集して確認してくれるスタッフがバックヤードで私をサポートしてくれていて、照明やカメラのアドバイスをしてくれる人がいてくれているので、私は、ここへ来て収録するだけでイイのです。このような仕組み、環境を最初に作ったんです。それができなかったら私でも、この配信は続けられないです。重要なことは、何かを成すために自分の習慣を変えたいと思ったら先に環境を作ってしまうということです。私は、ちょっと出費がかかっても先にお金を使って環境を作っちゃいます。そしたら、もうそれやらなきゃいけないですからね。
大きく環境を変えるには本当に勇気が要ります。ですから小さく環境を変えることから始めてください。もちろん、一番いいのは大きく環境を変えることです。ただ、無理をしても続かないことが多いのでまずは小さくても大丈夫です。そして自分の力だけでそれができなかったら他人の力を借りてください。ここで、大事なことなのでもう一度言いたいと思いますが、もし、あなたが悪い習慣を断ち切れない方だったとしても、それは決して意志が弱いから、能力がないからというわけではないということです。断言します。自分の意志で自分を変えようとする。そんなことができる人間はこの世の中でほとんどいません。人間はみんな習慣。習慣の積み重ねによって今の自分がありますから、自分を変えていきたいと思うのであれば、まず意識して、意図的に習慣を変える新しい行動をしていきましょう。よくCMでみるライザップ。値段も決して安くないダイエットプログラムを提供していますが、多くの人たちがそこへ飛び込んでいくのはなぜだと思いますか？人間が習慣を変えることほど難しいことはないからです。だから環境があるところに飛び込む。環境を作り、あるいは作ってもらってそこでサポートを受けながら取り組むんです。これが一番自分の習慣を変えやすいからなんです。
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