今回は、「新規事業アイディアのつくり方」というテーマでお話しします。
新規事業を立ちあげたい経営者や自営業者の方々の中には、新規ビジネスに参入する時、明確にはどういった事業を立ち上げれば良いのか?というアイディア出しに困っている方も少なくはないと思います。
そこで今回は、簡単にかつ、効果的に新規事業のアイディアを創り出す方法をご紹介します。
この記事で紹介する方法を真似するだけで、ドバドバとアイディアが湧き出てきて、アイディア出しに困ることはありません。
具体的な実践方法も後半で紹介していますので、ぜひ最後までご覧になってください。
では、早速ですが、今回、ご紹介する新規事業のアイディアを出す方法は、「キーワード合成法」です。どういった方法かと言いますと、「2つ以上の事業キーワードを組み合わせて、新規事業アイディアを創り出す」方法です。
もう少し分かりやすく説明するために、ここで既に世の中で上手くいってるリアル事例を3つほど見てもらいたいと思います。新規事業創出の基本の考え方は、顧客のどんな課題を解決できるかということなのですが、既存の成功している事業は全て掛け合わせ組み合わせなんです。
例えば1つ目、セブン銀行。この事例を2つの事業キーワードに分解してみると、「コンビニ」と「銀行」の組み合わせです。しかも、顧客目線に立てば、今までは少しのお金を降ろしたいと思っても、わざわざ遠くの銀行に行って、ATMに並んでと少し面倒くさかったんですが、セブン銀行が出来たことによってこれが改善されたのです。
お金をおろしたいと思ったら、仕事の合間にとか、お昼を買いに行くついでにコンビニで気軽に引き出せるようになったんです。考えてみると凄い画期的なサービスですよねこれ。
で、次にご紹介するリアル事業の事例は、メルカリです。これは何と何の事業キーワードの組み合わせだと思いますか?私の認識では「アプリ」と「流通サービス」この2つの掛け合わせです。
メルカリはもともとCtoCの中古品のマーケットの中古品販売を手掛けるスマホアプリ会社でした。そこでは既にヤフーオークションというサービスが成功していました。要するに、メルカリはそのCtoC向けの中古品販売市場に後から入ってきた事業者なんです。
にもかかわらず、今やヤフーオークションの利用者数を抜いて成功しています。では、このメルカリが顧客のどんな課題を解決したのでしょうか?
それはですね…。
従来のオークションだと売れるまでの待ち時間がすごく長かったですし、取引も複雑で煩雑だったんですけれど、この顧客の悩みをメルカリはスマホのアプリで解決したんです。売りたい商品の写真をサクッと撮って、出品して瞬時に売れるという簡単なサービスを作って成功しました。僕でも出品することが出来ました。売れてないけど(笑)。
で、3つ目、最後にご紹介するのはZOOMですね。私もこのアプリに現在は、非常にお世話になってるわけなんですけど、この事業は何と何の組み合わせか分かりますか?
ZOOMは「会議室」と「オンライン」を組み合わせたサービスとして大成功しています。どんなに離れた相手だとしてもインターネットが繋がってさえいれば、簡単に顔を見て話ができますので、「集まりたくても集まれない」状況の世の中では、大変重宝されている事業ですよね。
ということで、ここまでは「キーワード合成法」の考え方についてやってきました。では次に、キーワード合成法を使って、具体的に新規事業のアイデア出しをするにはどうしたらよいのか?をご紹介していきたいと思います。
まず、用意していただきたいものが、付箋もしくはポストイット、要は、名刺サイズの白紙です。
で、もう1つ用意してもらいたいのが、ボールペンでもサインペンでも何でもいいんですけど、書くものです。ちなみにですね。
よくアイデア出しをする時、ホワイトボードを使いましょうっていう方いらっしゃるんですが、あまり勧めません。私の好みは紙です。
なんでかって言うとですね。ホワイトボードを使ってやってみた時に、一個失敗したことがあって、アイディアがたくさん出過ぎて書くスペースが足りなくなって、何かを消さないと新しいことが書けないということになったんです。ですので、何枚も何枚も無限に書ける紙が一番おすすめです。
あと、万が一ですね。このアイディアはしょぼいなぁとか思ったら、その都度すぐにゴミ箱に投げ捨ててしまえばいいので、思考の整理も付けやすく、おすすめです。
それでは、実際の「キーワード合成法」のやり方なんですけど、まずは、用意した名刺サイズの紙1枚に対して、1つのキーワードを書いていきます。
1枚の紙に1キーワードを書くって言うのがポイントになりますので、ここは必ず守ってください。
そして、キーワードを考える時は、次の3つの条件のいづれかで考えていくのが、キーワードを書き出しやすくするコツです。
まず、1つめは、「will」でキーワードを考えるです。「will」とは、あなたが「やりたいこと」、「ワクワクすること」をキーワードとして、書き出していきます。私なら、YouTube、オンラインサロン、BtoB、教育、リーダー育成と言った具合にです。
で、2つ目の書き出し条件としましては、「can」でキーワードを考えるということです。自社の「資産」、「強み」、「USP」といったものがこのキーワードにあたります。なので、例えば、「経営者の人脈」、「体系的ノウハウ」、「コミュニティ」、「能力」などの他には、「製造工場」、「土地」、「機材」といったものも「can」のキーワードとして上げることができますね。
で、3つ目のキーワード条件として、「PEST」で考えてみるという方法があります。PESTとは何かといいますと、「Politics(政治)・Economy(経済)・Society(社会)・Technology(技術)」のことを指しています。なので例えば、「AI」だったり、「自動運転」だったり、「VR」、「AR」、「量子コンピューター」、「遠隔診療」とかのキーワードであれば、この「PESTのT」にあたるキーワードだといえます。
このPESTキーワードを書き出すときのポイントは「今ではないけど、今後、3〜5年間は注目したいキーワード」かどうかということが大切です。
あとは、この3つの条件以外にも付け加えて言うなら、例えば、ユニクロ、アップル、Amazonといった成功している企業のビジネスモデルを示すようなキーワードを出してみるというのも1つの方法です。
はい、では、ここまでの話でですね、新規事業のアイディアキーワードを大分、出しやすくなってきたのではないでしょうか?
それでは次に、実際に書き出したキーワードを2つ並べてアイデアを出していきましょう。
例えば、「教育」と「コミュニティ」の組み合わせなら、どんな事業ができそうなのか?たくさんアイデアを出していくんですね。
「リーダーを教育するためのコミュニティ」、「YouTubeを活用したい経営者を教育するためのコミュニティ」、「動画クリエイターチームで、企業の広報担当者を教育するためのコミュニティ」と言った具合に出来るだけたくさん書き出していきます。
目標は100個。で、もし、こういったアイディア出しを複数人でやるときは、3〜5人でやることをおすすめします。
理由は、2人だと結構、意見が真っ二つに分かれてなかなか決まらないから。また、人数が逆に多すぎると次は意見を出さない人も出てくるので、人数が6人以上でやる場合は、あえて3〜5人でグループをつくって考えていくことをおすすめします。あと、オンライン上でする場合は、googleプレゼンテーションなどのオンライン用の編集スライドがありますのでそういったものを使って同じ画面をみんなで表示しながら書き込んでいくのは凄く効果的です。
以上、キーワード合成法を使ったアイディア出しの具体的な実践方法でした。
はい。いかがだったでしょうか?
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのアイディアの出し方は新規事業のアイディアを出すためだけではなく、ビジネスのアイディア出し全般に応用して活用できる方法です。
「will」条件のキーワードだけを組み合わせて、本当に自分がやりたいことを見つけたり、「can」条件だけでキーワードを組み合わせれば、既存の事業のさらなる強みも発見することができます。
また今回ご紹介した「will」「can」「PEST」の条件とは全く異なる条件でキーワードを書き出していき、組み合わせることで自身の現状の問題解決のヒントを見つけ出すこともできるはずです。やり方自体は簡単ですので、是非、自己分析からやってみてください。自分がやりたいことやできることでちょっと先の未来に貢献出来そうなことに今チャレンジしていきましょう。
最後までご覧頂きありがとうございます。私は、普段、経営者、個人事業主、フリーランスなど自分で事業をやっておられる方が幸せに成功するための具体的な方法を”無料オンラインサロンBMC”でも教えています。ご興味のある方は、是非覗いてみてください。