今回は、「人の巻き込み方」をテーマにお話しします。
突然ですが、リーダーシップの本質って何だと思いますか?
一言で言えば、リーダーシップは影響力だと言えます。皆さんが新しいムーブメントを起こそうと考えて、今までにない新しい事業を起こしたい!と、明確なアイディアやビジョンをお持ちなら、当然、人を巻き込んで、理解者を増やしていくようなスピーチをして影響を与えたい、そう思いますよね?
しかし、実際、自分のスピーチでは中々、協力者が集まってきてくれません…。そこで巻き込みが不十分と悩んでいらっしゃる人は多いのではないでしょうか?もしそうだとしたら、その原因はあなたのスピーチの中で語る「シェアストーリー」が適切な順番で話されてないことが原因かもしれません。
そこで今回は、あなたが周りの人に情報を伝え、行動を促したいとき、効果的に人を巻き込み、協力者を量産する「シェアストーリーの順番」についてお話したいと思います。これから新規事業や起業をどうしても成功させたいとお考えの方には、成功のカギとなる内容となってますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜストーリーの話す順番が人を巻き込む話をするためには大切なんだでしょうか?
それはですね…。一言でいうなら、「間違った順番で話される話の内容は、人にとってイメージしずらいものだから」です。
例えば、いきなり具体論からだったり、事業内容からであったり。あなたが事業を起こす理由を話す前に、誤った話の順番だと、話しがスムーズに入ってこない、受け取ってくれないということが起こります。
具体的な例を上げるなら、私は以前、起業家合宿に参加したことがあるんですが、その際、合宿のワークの1つとして、「自分のビジョンを語って人を巻き込むプレゼン大会」っていうものがあったんですね。
そこで私はですね。その当時から、日常的に話す仕事をしていたので、「こんなワークは簡単だ」と思って、意気揚々と起業家たちの前でプレゼンをしました。
で、プレゼンが終わるとフィードバックを貰う機会が与えられたのですが、合宿の講師からのフィードバックの開口一番の言葉は、なんと…。「なんかよくわからない」のひとことだったんです。
流石の私もその言葉を聞いた瞬間、愕然としたのですが、逆に素直に、原因を尋ねたのです。
どうも、私は、「事業のビジョンやミッション」「やる理由」より先に、「自分がその事業で何をどのようにやっているか」ということを喋ってしまっていたようです。ですので、話の興味が途中で失せたということでした。
これが私が話の順番を意識するようになったキッカケの出来事です。
では、どうやったら良いのでしょうか?皆さまは、サイモン・シネックのゴールデンサークルという考え方をご存知でしょうか?
優れたリーダーの話し方伝え方の特徴は、Why⇒How⇒Whatの順序で話すと言うものです。
人の感情は「どのように」「何を」ではなく「なぜ」で動くというものです。人はこの「なぜ」に心が動かされるのです。
もちろん、人が意思決定を行う際、数字や理論も大切ですが、最終的に重要になるのが感情や直感的感覚です。AIにはない感情の世界、人間の脳は、この言葉にならない世界のもの「無意識」に突き動かされるのです。
それでは、いよいよ本題なのですが、どうやったら、話す内容の順番を組み立てられるのか?といいますと、以下4つの順番でスピーチを構成することをおすすめします。
プレゼンにおいて「What+How」の部分を主張しがちですが、大事なのは「Why」です。
そのために、①「ビジョン:未来を語る」→②「理由:その事業をなぜやるのか?を語る」→③「社会的影響:その事業は人にどんな幸福を与えるのか?を語る」→④「具体策:その事業やビジョン実現のために何が必要か?を語る」という順番です。こうすることで、一貫したストーリーになっていきます。
たとえば私の場合だとですね、こんな感じです。
●ビジョン:未来:皆さん、世の中に単なる経営者ではなく、愛と成功が満ち溢れている経営者リーダーが増えることがどんな社会をつくることになるかを考えたこと、ありますか?私は全ての大人が経営者マインドをもってリーダーシップを発揮するリーダーで溢れた社会にしたいというビジョンを持っています。愛と成功の経営者リーダーとは、Leader of Leader 、リーダーの中のリーダー、模範的なリーダーシップを発揮して人に良い影響を与えることのできる人物のことを指します。
●その事業をやる理由:私自身、一人の経営者として、大人として、それなりのリーダーシップをとってきました。経営者になる以前は会社員をやっていたのですが、その時は経営者マインドを持たない単なるリーダーでした・・・。そんな私に転機が訪れたのは、2009年のことです。離婚した前の奥さんの所に残してきた子供が、長男が交通事故に合い他界したのです。12歳でした。中学1年生になって直ぐのことでした。彼の葬儀には小学校5・6年生のお友達がお別れを言いに大挙して来てくれました。彼は、面倒見の良い素晴らしいリーダーだったのです。私の人生に起った非常に悲しい出来事だったのですが、自暴自棄になっていた時もありましたが、私はこの時こう決意しました。今日と言う日は、死んだ者にとっては本当に生きたかった今日、だから、生きて今日を迎えているのなら彼のやり残した分までリーダーシップを発揮して、人に良い影響を与えるよう毎日を生きよう!その後、私は今の会社をすぐに起業し、人に良い影響を惜しみなく与える経営者リーダー、リーダー経営者を目指すようになりました。
●社会的影響:その事業は人にどんな幸福を与えるのか?:リーダーは、人の痛みも苦しみも知り、責任を持って、自分を幸せにするだけではなく、周りの人間までも巻き込み幸せにすることができる力を持った人のことを指します。したがって、リーダーが多い社会はそれだけ必然と幸せな人を増やすことに繋がるのです。経営者リーダーを目指すようになって、世の中に、地域社会に、変化をチャンスに変え、その人にしか表現できない唯一無二の価値を創造して、人の「個性」をもっともっと引き出そうと日々奮闘しています。次第にお金に余裕が出てきただけではなく、時間的にも、精神的にも満たされ、リーダーシップを実践する毎日の中で幸せを感じています。なので、愛と成功の満ち溢れた幸せのリーダーをもっともっと世の中に輩出したいと思っています。
●どうやってビジョンを実現するか?:現在、私は経営者、自営業者のビジネスコミュニティーを運営しています。沢山のリーダーにご協力頂いて、コミュニティー内では、積極的にメンバー同士が互いに関わっていける環境、リーダーシップを学び実践することができる環境、ビジネスモデルを切磋琢磨して学ぶプログラム作りに励んでいます。現在400名程の経営者の方々にご縁頂いていますが、2025年までには600名、2030年までには2000名以上のビジネスリーダーに関わって頂きたいと思っています。なぜならば、そのビジネスリーダーの周りに、大事な家族や友人・従業員が5人〜10人いたとすると20000人以上の人の人生に良い影響を与えることができるようになるからです。そして、この仕組み・プログラムを活用して、誰もが努力すれば、愛と成功のリーダーを目指せるようになるということを実証したいからです。私一人の力ではまだまだその世界を実現するのには力不足です。是非、皆さんのお力をお貸しください。といった具合に話します。特に、促したい行動がこれまでにないまったく新しい商品やサービスへの購買、新しい文化への共感を得ようとする場合はより一層「Why」が大切です。再度「シェアストーリーの順番」を確認すると、①ビジョンを伝える→②Whyなぜそれをやるのか→③Howそれでどう人はよくなるのか→④Whatビジョン実現のために何が必要か、の順番でストーリーを話すことが効果的に人を巻き込む話をするために非常に重要だということでした。
はい。いかがだったでしょうか?
本日のワークとしては、一度あなたの事業ストーリーを「ビジョン→Whyなぜやるのか→Howそれでどう人はよくなるのか→What何をどうするのか」の「シェアストーリーの順番」で実際に書いてみてください。
実際に手を動かすことで様々な気づきがありますし、何度も書き直して改善していけば、それだけ相手を巻き込めるストーリーを作ることが可能です。是非、チャレンジしてみてください。
また、私は、経営者、個人事業主、フリーランスなど自分で事業をやっておられる方が幸せに成功するための具体的な方法を”無料オンラインサロンBMC”でも教えています。ご興味のある方は、是非覗いてみてください。